メランコリーⅠ型

まとまりのない人

10月25日のにっき

また雨風が強まる中、彼女を動物病院に連れて行った。今日は注射の日だ。お注射します。

 

 

 

 

向かう最中、車のガラス越しに雨粒が躍る。

 

そこから眺める人の群れと街の色合いを眺めていると、ふしぎな気持ちに誘われる。黄色いバッグを持った女性が、信号を待っている。

 

黒髪のマダムが、信号を渡る。

 

 

すいすい走る。動物病院の付近に、やけに近代的なつくりの家が建っている。動物病院を訪れるたび、見惚れてしまうのだが、屋根が平らで高層ビルを短縮したかのような色とデザイン。一体誰が住んでいるの?こんなハイセンスなおうち、きっとすごいのが住んでいるんだろう。・・・負けた。

 

 

無事注射を終え、また来るまで車ですいすい。

 

三角のチョコパイを途中で入手し、ぱくぱく。

 

 

今日は上から下まで濃淡は違えとグレーで統一。そんな自分をふと見返す。

 

統一したかったわけではないのだが、勝手にそうなってしまった。天気が悪いと、気持ちがふさがる。ふさがった気持ちの結果がこれだ。けして天気とペアルックしたいわけではない。鮮やかな色が着たくなくなるだけだ。

 

顔もすっぴんに女性用マスクだし、かるく不審者かもしれないが、雨の日を華やかに過ごせるほど、精神力は強くない。

 

 

とりあえず、彼女がおとなしく注射されて無事帰路についたことに、感謝。

 

 

食卓にあるおいしい食パンが食べたいのだが、お腹に空きがない。

無理に開けてやる。