メランコリーⅠ型

まとまりのない人

【読んだだけで観た気になる週末映画紀行】情事/L'avventura

このレビューは結構なパーセンテージでネタバレしています。事前情報がいらない方はお帰り下さい。

 

 

情事/L'avventura

監督
ミケランジェロ・アントニオーニ
脚本
ミケランジェロ・アントニオーニ
トニーノ・グエッラ
エリオ・バルトリーニ
出演者
ガブリエル・フェルゼッティ
モニカ・ヴィッティ
音楽
ジョヴァンニ・フスコ
撮影
アルド・スカヴァルダ
配給
イタリフィルム
公開
1960年6月29日
1962年1月30日
上映時間
141分
製作国
イタリア
フランス

 

外交官の娘アンナは、倦怠期の恋人サンドロ、親友クラウディアとともにヨットで地中海に出る。立ち寄った小島で忽然と姿を消したアンナ。残された二人は行方を捜す旅に出るが、しだいに親密さは増し、やましさを覚えながらも情事に耽る。やがてアンナのことを口にしなくなった二人には、新しい恋が始まるかに見えたが。
のちに「愛の不毛」三部作と呼ばれることになる作品群の第一作。公開当時、観客の期待を裏切る「腑に落ちない」結末で話題となり、行方不明のままのアンナに出頭を呼びかける新聞記事も出たという。
1960年のカンヌ国際映画祭で審査員賞 (新しい映画言語の探求に対する賞)を受賞している。

 

 

この映画・・・・人の心の信用の無さをまざまざと見せつけてくる感じが、モノクロの画面と相まって、なんというか涼しい。哀愁が漂う。

 

冒頭、アンナの友人として画面に登場したクラウディアを見て、あれ?アンナ(主人公)より華やかで目立ってない?おかしいぞ?と思った私の勘は正しく、情事をはたらいたのはサンドロ(アンナの彼氏)クラウディアであった。

 

序盤は結構ゆるい感じで、場面展開がゆっくり。お舟で仲良くバカンス・・・してる。

んだけど、急にアンナちゃんが失踪

このアンナは、行方不明なのか、お亡くなりになったのか、どこかでたくましく暮らしているのか、最後まで分からない演出となっている。

 

友人ら、必死に探す(特にクラウディア)が見つからず、そんなことをしていると、船の中でサンドロとクラウディアがキスしてちょっと燃え出す

 

いや君たち、友人失踪しといてなんで燃え上がってんの?

これがイタリアンスタイルってことなの?

君たち、不謹慎だよ~・・・

 

と思いつつ、物語は進む。

 

クラウディアが列車に乗ったのを確認した後、列車が動き出し一度諦めた後の猛ダッシュして乗り込むサンドロが、結構好き。

 

友人Aも19歳の画家となんか勝手に燃えてるし、しかもその画家女の裸体ばっか描いてる顔濃いめの眼差し強めのやべー奴だし、愛って何。

 

探せど探せど、若干の有力な情報は得られるも、アンナは見つからない。

そういえばアンナ捜し中のクラウディアが辺鄙な街に降り立った時、周りの男共がまるで視姦するかのようにクラちゃん見てて、見てるこっちが怯えた。しかも大勢。よくクラちゃん颯爽と歩けたな。さすがクールビューティ。

 

友人Bのパーティーサンドロクラウディアがお呼ばれ。

素敵なホテルの一室で、クラちゃんが眠れない夜のせいか、鏡の前で変顔までする始末。そして部屋を出たクラちゃんは友人Bに「アンナがちらついて怖いわ。彼は私をほんとうに愛しているのかしら。」なんてほざきだす。「アンナがいなくなって悲しみに浸っていたのに、すぐに忘れて彼を愛してる。人の感情って何なのかしら。」みたいなことを言っていて、そりゃごもっともです、と思った。

 

そしてクラウディアはホテル内をほっつき歩き、ある部屋にたどり着く。

 

その部屋をなんとなく見て回るクラ。

 

そしたら、ソファの上で女娼婦と最中のサンドロ発見。あは~ん、うふ~ん

いやサンドロ、どんだけ女好きなの・・・

元はといえばサンドロがアンナだけ思ってればよかったのに・・

 

クラウディア、明らかにショックを浮かべた顔で、ホテルを飛び出す。

 

サンドロ、女に金を払って追いかける。

 

ラスト、クラウディアがベンチに悲しげに座って涙を流すサンドロを発見。

 

そのサンドロを見つめ、頭をポンと撫で、映画は終了。

 

 

あの・・・
 
この映画・・・・
 
人の感情の適当さ、移ろいやすさが出ていて、怖いんですけど・・・・・・・・・

 

 

 

まぁでも、人の気持ちってそんなもんですよね。

 

私も人のこと言えないです。

 

 

 

 

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